なにも、北へ向かうのは「渡り鳥と失恋した人だけじゃない!」ということで、ボクはネコちゃんを追い求めて北上することにしました。我が家の中堅社員・ジョージくん(上記写真)に「留守番中はパティさんの言うことを、何が何でも聞くんだよ」と念入りに言い聞かせて、日本最北端の公営動物園『旭山動物園』(北海道・旭川市)へ向かうことにしました。
札幌駅からバスで向かう途中、動物園は旭川市にあるのに「旭山」という名がつくのは「旭山(標高295m)」の麓にあるからというのはガイドさんから聞いたマメ知識。高速道路に乗って約2時間で動物園に到着しました。繁忙期には1日、約300台の観光バス(おおよその計算/1台約40人×300台=1万2000人)が旭山動物園に訪れるというのは、またもやガイドさんから聞いたマメ知識。
動物園に到着して、東門から少しくだると「こども牧場」の掲示板に燦々と輝くネコの文字を発見! もちろん迷わず入るというか「このために北上してきたのだよ!」と、お客さんの姿が見えない静まりかえった牧場に「たのもう〜!」と鼻息荒く突入してきました。
ここは園内で唯一、動物とふれあえる場所で、その建物の右手にあるドア奥に天売島(てうりとう)からやって来た「ノネコ」ちゃんがいました。ノネコとは元飼い猫が野生化したもので、おもに離島などで繁殖し、野生動物を捕食するなどして希少種の減少問題を各地で引き起こしています。
・北海道
天売島(ウトウ、ウミスズメ)
・東京都
御蔵島(オオミズナギドリ、ミクラミヤマクワガタ)
小笠原諸島(アカガシラカラスバト、オガサワラオオコウモリ)
・鹿児島県
奄美大島、徳之島(アマミノクロウサギ、ケナガネズミ)
・沖縄県
やんばる/沖縄本島北部一帯(ヤンバルクイナ、ナミエガエル)
その天売島のノネコちゃんを捕獲して馴化(じゅんか/環境に適応させる)している様子を、ドアの丸窓からのぞくことができます。ネコちゃんは2匹おり、名前は「ひじき(キジトラ白)」と「チロル(黒)」で、別々のゲージに1匹ずつ入っていました。馴化が順調に進むと里親さんを募集して、飼い猫になり「こども牧場」をめでたく卒業するそうです。
ネコちゃんは飼育員さんが行き交う事務所内にゲージを置いて、徐々に人に馴れさせているようです。ひじきちゃん(写真上)の様子は丸窓からよく見えたのですが、チロルちゃんはゲージが壁側に置いてあったため、あまり見えませんでした。ひじきちゃんは忙しそうに働く飼育員さんを横目に、ダンボール部屋に入ってまどろんでいました。
微動だにしないひじきちゃんをしばらく観察して、飼育員さんに『モユク・カムイ』(旭山動物園ニュース/全7ページのフリーペーパー)を3号分いただく。ページをパラパラめくり、今号の園長の一言「僕たちは動物たちからたくさんのものを奪って生きている」に、ひとりうんうん唸りながら、せっかく旭山動物園まで来たのだからと、園内を少し回ることにしました。馴化が順調に進むことを祈りつつ、その場を後に。
猫がコウモリとかカエルを食べちゃうんですか?びっくりですね。
ブログ、覗いていただき恐縮です^_^;
そうなんです!チビノ―ラは本当に可愛い子でした(*^_^*)
天売島の子たちも無事卒業できるとうれしいですね。
「こども牧場」ってネーミングがかわいい♡
菅沼さま>早くチビノーラちゃんみたいに、天売島の元ノネコちゃんにも里親さんが見つかればよいのですが。旭山動物園に行った際は、ぜひ「こども牧場」にも寄ってみてください。懐かしい気持ちになります。