– Snow and Pad –
世の中にはさまざまなネコ問題が存在しますが、ボクは大雪や寒波のニュースが流れる度に、いつもやきもきしています。そう、あのプニプニした柔らかい肉球が、冷え切ったアスファルトや降り積もった雪に耐えられるのか。そしてしもやけにならないのかと……。
– head turner –
ご存知の通り雪が降れば庭駆け回るイヌと違い、ネコはコタツで丸くなります。家に住んでいる飼いネコはそれでいいんです。問題はコタツを持っていない野良ネコはどうすれば……。暖をとるには、寒風で、霜で、雪で、そのとき肉球は、と考え出したら心配が止まらなくなるわけです。
– Cat Snow Country –
そして雪国の人からすれば雪の上を歩くネコは日常的な光景かもしれませんが、東京に住んでいるボクからすると出会う機会は皆無で、雪とネコの組み合わせにいまいちピンとこないというか、そもそもイエネコは砂漠の出(リビアヤマネコ)ですし、寒さに肉球がついていけるのかと。
– Fukushima Inawashiro Stray Cat –
それが福島県の磐梯山付近にお邪魔したとき、とうとう雪の上のネコと出会うことになったのです。車に踏み固められた雪道にでんと座るネコ、ゆうゆうと雪上を歩くネコを目の当たりにして「おい、キミたち寒くないのか。いたって普通じゃないか。いや、寒いとか言ってられないのはわかるけど、本当に肉球は平気なのか」と、せっかく出会ったのに、肉球の安否ばかり気になる……。
– Cat Paw Print –
しかし、雪に脚を突っこみズンズン進む、たくましい姿を見て「もう、肉球もスタッドレスタイヤなみの雪仕様になっているんだろうな。それにしもやけとかなまぬるいこと言っていたら雪国では生きていけないよな」と思いつつも、頭から離れないのはやはり肉球しもやけ問題……。
– There is a limit to the paws –
木材の上で休憩する雪国ネコを見て、やっぱり寒いんじゃないかと。
– Cold and Hungry –
玄関先で休憩する雪国ネコを見て、やっぱり肉球つらいんじゃないかと。
– Can I help you? –
いちど気になりはじめるとネコまっしぐらなので、猫専門動物病院の先生に肉球はしもやけになるのか聞いてみました。
・猫もしもやけ(凍傷)になる。
・症状は肉球から出血する。
・人間と同じで重症化すれば壊死する。
・氷点下15℃前後の地域でなければ心配することはない。
・なので本州でしもやけになる猫は少ないはず。
・それより冬場は石油ストーブによる火傷に注意して。
・天板に飛び乗って火傷をする猫がけっこう多いから。
・コンロで火傷するパターンもあるので気をつけてね。
・肉球を怪我するとなかなか治りにくいよ。
とのことでした。人間も寝るときに手足が熱くなりますよね。それは体温を放熱して体を冷やすためです。耳、手のひら、足の裏から自分の体温を放熱することで睡眠に入るわけです。冷たくなった部位はとうぜん血液の循環が悪くなり、極度に寒い環境だとしもやけや凍傷になります。
唯一、ネコが体温を放熱する部位といえば、そう、汗をかく、肉球です。だからしもやけになるんですね。
– God bless you! –
と、いうことなので雪国に住む野良ネコ諸君! 氷点下15℃前後になったらすみやかに人家へ駆け込むこと! ついでにごはんをもらい、撫でてもらえば、身も心も温まるはず。寒さになんか負けるな、春は近いぞ!
つい先ほど窓の外を見ていたら猫さんが雪の積もったブロック塀の上を歩いていたので、寒くはないのか肉球が冷たくはないのか心配で頭から離れなくなりググってみたところ、こちらの記事を拝見しました。同じようなことを考えている方がいらっしゃるんですね。
ぐり様
ご返信が遅くなり、すみません。コメントありがとうございます。外にいる猫ちゃんを見ると、冬はしもやけ、夏は火傷、秋は冷え、春は羨ましい(気持ちよさそうなので)と、いろいろ考えてしまいますよね。最近は、こんなご時世なので、肉球をペロペロなめて掃除している姿を見ると、新型コロナの心配をしてしまいます。