本を読まなくてもネコは邪魔をする。

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本を読んでいると、どこからともなくやってきて邪魔をするのがネコ族のしきたりなのか趣味なのかわりませんが、とにかく邪魔をしてきます。床に寝転がって、イスに座って、ベッドにもぐって本を読んでいると、視界をさえぎる、尻尾をパタパタする、体の上に乗るなどして、読み手の集中力をそいでカットイン。それでもこちらが無視をきめこんでいると、得意の持久戦に持ちこんで居座る。もうこうなると読書どころではなくなるので、ネコに視線をむけて、声をかけるか、撫でないと、どいてくれない。

これに関してはネコ族の何かしらのルールとしてあきらめているのですが、新人のジョージは本を読まなくても邪魔をしてくるのです。机に向かって仕事をしていると、ゴソゴソうるさいのでふり向くと、せっせと本棚にのぼり、本の上を歩き、しおりひもを噛み、さらにパンチ、最後に本を引き倒す。「なるほど、本棚を管理してくれる、わが家の図書館司書みたいもんか。うむ、たのもしい! ワッハッハッ(笑)」とは、とうていおもえず「それはいかん、それはいかんよ、きみ! はよう降りて、はよう」と、すぐにいうのですが、ここ数日は何度もこれをくりかえします。

いよいよ、ネコ族は本を読まなくても、本があるだけで邪魔をするようになってきたかと思案していたら、いやいや、そんなことを考えることじたいが、もうネコ族の思うツボで、またどうでもいいことに時間と思考を費やしてしまった。やつらは邪魔をすることにかけては天才的。ここはひとつ棚から本が全部、床に落ちるのを見届けよう。棚から落とす本がなくなれば、もう邪魔をすることもできないだろう。しかし、床に散らばった本の邪魔くさいこと、邪魔くさいこと。


Date:2014/02/25 | Category: ジョージ | Comments (0) |

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