この季節になると、目の痒み、くしゃみ、鼻水、カサカサ肌など、スギ花粉のフルコースをこれでもかと堪能しています。とくに2つの穴から体の水分を1滴のこらず出し切るいきおいの鼻水には、ほとほと困っています。このままでは枯れてミイラになってしまうと、ティッシュを丸めては、ギュウギュウと鼻の穴にねじ込む毎日です。
ベテランネコのパティはこのティッシュの玉がどうにも気になるらしく、鼻の穴につめた玉をしつこくのぞきにきます。机の上に登りなんども玉を確認しにくるので、キーボードを打つ手は止まり、休憩がおおくなるので、いつも以上に仕事が進まない。しかも鼻の穴に玉をつめたマヌケな顔を間近でじろじろと見られて、はずかしめの刑までうける。よし、そこまで気になるのならと、しばらく玉をつめずに仕事をしてみたところ、陸の上でありながら、あふれ出た鼻水で溺死未遂をおこす始末。
そんな矢先、新人ネコのジョージが「シュッ、シュッ」と、2回連続でくしゃみをしたので「もしや、キミも花粉症かも知れんぞ」とおもい、かかりつけの動物病院で糞便検査のついでに「ネコも花粉症になりますか?」ときいてみた。ドクターいわく「なりますよ。でも、たまにくしゃみをするぐらならどうでしょうね。季節の変わり目なので体調があまりよくなくて、免疫力がさがって鼻炎が出た可能性もありますし。まぁ、下痢をしてなくて、食欲もあるのなら、とくに問題はないでしょう」との弁。
新人ネコの花粉症疑惑もあっさり解決して、ベテランネコの鼻の穴監視ブームもすんなり終わり、ティッシュ玉にじんわり吸い込まれていく鼻の水。そして今日も人知れず、ボクの鼻は満開になるのです。