まず、うつぶせに寝て、いかにもピンチな表情してください。そして何かをつかむように片手を伸ばします。このとき断崖絶壁から落ちそうになって、必死に手を伸ばしている、小学生の自分をイメージしてください。すると、より気持ちのこもった形相になるでしょう。
次にしっかりと目を見開き「ネコちゃんマン、たーーすーーけーーてーー!」と、SOSをぶちあげます。トイレやリビングまできちんと聞こえるように、すこし大きめの声でいいましょう。すると5回に1回はネコちゃんマンが駆けつけてくれます。※上記写真。
このときあなたは「ありがとう、ネコちゃんマン! わたしがピンチのときは駆けつけてくれるのね」と、歓喜するでしょう。しかし、目が合うと急転直下、脱兎のごとく走り去ります。この茶番劇とあなたの必死すぎる形相に「ああ、やっぱり来るんじゃなかった」と、ネコちゃんマンは立ち去るのです。
そして、むなしさだけが残ります。夕暮れどきの薄暗い部屋でこれをやると、大きなむなしさに飲み込まれるので気をつけましょう。えー、現場からは以上です。