フワフワした小さなボールを、
机の下にオーバースローで投げ入れるボク。
そのボールめがけて一直線にビュッと走るネコ。
床にボールが着地する前にタッチできると得意げに、
何度もボールにパンチを入れて床の上でコロコロ転がす。
これが上手くいったパターン。
ボールにタッチできないことが何度か続くと、
投げてもその場から一歩も動かなくなる。
軽く落ち込むとパティは地蔵になるのだ。
そんなに落ち込まなくてもとボクは毎回思うが、
視線の先を追うと、今回はどうやら様子が違う……。
同居人に伝えたいネコの本当の気持ち。
「落ち込んでいるのではなく、ただ消しゴムのカスが気になっだけ」