少年時代に月刊誌「ムー」、漫画「MMR マガジンミステリー調査班」、新倉イワオ先生に夢中だったせいか、今もオカルトは大好物。キバヤシ(MMR隊長)は信用できる奴だし、猫又はいると思うし、稲川淳二の怪談は初期の頃が好きなファースト淳二派。しかし幽霊は前に生きていたと思うと恐いので苦手。
そんなオカルト好きの幽霊嫌いなボクが、昔から「キリストの姿が○○に浮かび上がった！」という記事だけは、どうしても腑に落ちなかった。キッチンの壁の汚れ、窓ガラスの水滴、切り株の年輪、リンゴの断面、コーヒーカップの底に残った染み、食パンの焼きあとにキリストの姿が……。
幼い頃、毎週日曜日に教会へ通っていた少年クリスチャンとしては、そんな生活臭漂うところにキリストが出てくるはずがないと思っていた。奇跡が起きる場所は海が割れてとか、山の上でとか、壮大なシチュエーションが伝記漫画には描かれていたからだ。なので「日常的な場所にキリストは現れない！」と、ついさっきまで信じていたが……。
それでは、我が家の居間で起こった奇跡、
十字架に磔つけられたキリストをご覧ください。
そう、わたしオカルト好きの幽霊嫌い、ネコ好きなんです。
