ネコ好き視点の映画鑑賞『キューティー&ボクサー』。

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第86回アカデミー賞・長編ドキュメンタリー部門にもノミネートされた、NYを拠点に活動する前衛芸術家夫妻のお話です。旦那様は80歳とはおもえない目力と食欲の持ち主で、モノ作りは内面もさることながら体が資本と感じさせてくれ、銀髪おさげが美しい奥様はチクリとした作風もさることながら、旦那様への小言がとてもチャーミングなお方。個人的にグッときたのは、旦那様が作品を売って現金35万円を家に持ち帰ったシーン。札束を広げ、鼻をこすりつけてニオイをかぐんですが、年を重ねても俗っぽさを楽しむ正直な反応にキュンときました。ボクも二十代の頃に初めて札束を手にしたとき「ああ、お札ってこんなニオイがするんだ」と、鼻をクンクンしたことを思い出しました。

そしてここからが本題。映像にはご夫婦の自宅兼アトリエで一緒に暮らす黒ネコちゃんが数カット登場しています。印象に残ったのは、奥様が黒ネコをシンクでお風呂に入れているシーン。暴れることもなく、鳴くこともなく、水を張った桶のなかに座り、いい子に、静かに浸かっていました。一般的にネコは水が苦手なので、お風呂を楽しめる属性のネコちゃんかつ、奥様の入浴のしかたがとても上手なのでしょう。劇中で黒ネコちゃんの名前が出てこなかったのが心残りですが、絵に描いたような正しい入浴シーンが見られて大変満足しました。しかし黒ネコちゃんがどういう経緯で家に来たのか、好きな食べ物は、お気に入りのおもちゃは、寝床はと、興味はつきないところであります。

ネコ好き視点で観ると黒ネコちゃんの入浴シーンがハイライトになりますが、夫妻のエネルギッシュな創作意欲、関係性、ユーモアにとても惹かれました。とくにモノ作りにたずさわる方、その方とお付き合いしている男女、さらには結婚している方が観られると、響くところが多々あると思います。あと、監督さんもネコ好きではないかと推測しております。サービスカットがネコの入浴シーンなので、まず間違いないでしょう。

『キューティー&ボクサー』
http://www.cutieandboxer.com/


Date:2014/03/08 | Category: ネコ好き視点 | Comments (0) |

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