美容室でサマーカットにして暑さ対策も万全なベテラン毛玉レディーのパティさん。しかし体の毛が短くなって毛繕いがもの足りないのか、首回りのタテガミを入念に舐めては口に毛を絡ませて「クチャクチャ」させています。ボクはこのアメリカ大リーガー的な「クチャクチャ」音が聞こえてくると、クシを片手にパティの元に駆けつけて絡んだ毛をとかすのが毎日の日課になっています。
サマーカットにしてからというもの面倒くさいことになってきているのですが、散髪して涼しそうなパティさんを見ると、クシをズボンのポケットにしのばせて、すぐに駆けつけられるよう万全の体勢で待ちかまえています。ふと、この腑に落ちない、仕事も進まない一連の流れは何なんだと少し考えてみました。
パティさんタテガミの毛繕いを始める→口に毛が絡む→「クチャクチャ」音を立てる→駆けつける→口に絡んだ毛をクシでとぐ→ついでに首回りの毛を整える→ついでに撫でる→ついでにトークする→そこそこ話が盛りあがる→流れでパティの昼寝に付き合う。
これを1日3~4回繰り返しているのですが、このパターンは考えるだけ無駄なのと、ボクの仕事が進まない理由がおぼろげではなく、かなりクリアーに見えてきました。「昼寝は1日1回、貴様は寝子(ネコ)じゃない!」と自分にしっかり言い聞かせて、この夏を乗り切りたいと思います。