ありがたいことにボクがこしらえた『のせ猫』シリーズ3冊(宝島社)が1冊の文庫本にまとまり、本日発売となりました。通常だと文庫化にあたり、装丁は変えても、本文をそのまま転載するケースが多いのですが、今回は本文をセレクト&再構成して、デザインにも手を加えて、原稿&新作ページもプラスするという、これでもかという力の入れようで制作しました。
このベスト版を作る上で1番困ったのが、選びに選び抜いた写真の中から『のせ猫』シリーズを制作しているにも関わらず、さらにそこから写真を厳選するという作業。シリーズ3冊を何度も何度も読みなおして、あーでもないこーでもないと選んでは、また違う写真と差し替えたり、行ったり来たりの構成作業がずいぶん続きました。
デザインのほうは文庫本のかわいいサイズに合わせて水彩画、挿絵を描き下ろしてもらうなど、デザイナーさん達にはずいぶんお手間を取らせてしまいました。しかしお陰様で素敵なデザインに仕上がったと思います。そうそう、新作ページではのせ猫ファミリーの新たな刺客(?)・のらちゃんの紹介や「かご猫」ブログのコメント欄に突如現れた・軽トラさんの軽妙な話を載せております。こちらはシリーズ未収録の新エピソードです。
今回はシリーズ3冊の文庫化ベスト版というカタチではありますが、新鮮な内容でお届けできればとこしらえましました。『のせ猫』シリーズがお手元にある方も、本屋さんで見かけたら一度手に取っていただけると幸いです。あと余談ですが、今年は顔がちょん切れないように、もっと上手に写真が撮れるように頑張りたいと思います。